石川県立看護大学 卒業生答辞 長く厳しい寒さも和らぎ、優しい春の光が差し込む季節となりました。 本日は、私たち卒業生のためにこのような心のこもった式を挙行していただき、誠にありがとうございます。 また、ご来賓の皆様、石垣学長、諸先生方にご臨席を賜り、卒業生一同、心より御礼申し上げます。 振り返れば、今日に至るまでの4年間は、私たちにとって有意義で貴重な時間でした。 4年間の中で、私たちの最も思い出深い経験は看護学実習です。 不安や緊張を抱きながらも、どんな患者様に出会えるのだろうという楽しみも持ちながら実習に臨みました。 時には思い描く看護を実践することの難しさを痛感し、葛藤することもありました。 そんなとき受け持ちさせていただいた患者様は、慣れない看護技術を受け入れてくださったばかりではなく、ただそばにいることしかできない私に、あなたがいてくれて心強かったというお言葉をかけてくださいました。このことは一生忘れません。そばにいて、心を支えることも大切な看護だと学ぶことができました。 不安や悩みをいつでも聞いてくださり導いてくれた先生方。先生方の存在やお言葉で、私たちの緊張を和らぎ、患者様に笑顔で接することができました。 いつも近くで見守ってくれた家族。私の一番の味方でいてくれて背中を押してくれてありがとう。家族の支えがあったからこそ勉学に専念することができました。 そして、ともに悩み支え合い高めあった仲間たち。この仲間たちがいるから、夢に向かって歩むことができました。この仲間たちに出会えたこと、心から幸せに思います。ありがとう。 この多くの方々の支えがあったからこそ、私たちは今日この日を迎えることができました。本当にありがとうございました。 在校生の皆さん、これから先、看護職を目指す道のりの中で様々な試練にぶつかることがあると思います。しかしそれ以上に喜びややりがいがたくさんあること、また、素晴らしい仲間や先生方、家族がいることを忘れないでください。 最後になりましたが、今日までご指導くださった先生方、在校生の皆さん、家族、お世話になったすべての方々に深く御礼申し上げます。 そして、後輩の皆様方のご活躍と、石川県立看護大学の一層の発展を願い、答辞とさせていただきます。 令和2年3月14日 卒業生総代 大岡未咲